ActionScriptって何?



ということで、記念すべき1発目。番号は00ですけど。
まずはActionScript(略してAS)を書く前に、ASってなんじゃい、というお話。

普通のFlash制作については、挨拶のところにも書いたので、
質を問わなければパラパラマンガ的なものなんかはみなさん作れるはずです。
SWFというのは、もともと動画やアニメーションを作るためのものなので、
その辺のことは非常に簡単にできるようになっています。

でも、そうして作るSWFを、そのままゲームにするには大きな欠点があります。
そのSWF、キーを押したら何が反応したりしますか?
SWFの上でマウスを動かしたら何かがつられて動いたりしますか?

そう、動画やアニメーションを作るためのものである以上、
このままでは見てる人は本当に最低限の入力しかできないのです。
それ以外はただ見てるだけのゲームなんて普通は面白くないですよね。

そこで登場したのがAS。
主に見ている人の入力に合わせてSWFの動作を変えられるようにし、
SWFに双方向性を持たせることができるようにしたスクリプト、これがAS。

例えばこんな感じ。



これは、私のダン☆おにソースのオプションのScroll設定の右側の三角です。
なんでそんなマイナーな部分を拾ってきたんでしょうか。
右下に見える文字たちがAS。
まだわけがわからなくてもいいんです。これから勉強するんですから。
でも気になる人のために何が書いてあるかを簡単に説明すると、

上から5行はマウスが動いて三角の上にのったら赤くしてください。
というようなことを書いてあります。(厳密にはちょっと違うんですけど。)
で、6行目に仕切りがあって、7〜9行目は、今度は
マウスが三角の上からいなくなったら青く戻してください。
というようなことを書いてあります。(これも厳密にはちょっと違うんですけど。)
また仕切りがあって、最後7行は、三角がクリックされたら
音を鳴らしたりあれしたりこれしたり。

ASは主にこういう見ている人の入力に応じてSWFを動作させる目的で使われるものです。
あとはParaFla!の普通の機能だけじゃできない複雑な処理とかにも使われますね。

ちなみに、ASをかなり深いところまで知ると、ほとんど何でもできるらしいです。
おそらく、ダン☆おにでこんなことできたらなぁ、というのも
ASをちゃんと勉強すれば不可能なことはほとんどないでしょう。
・・・それでもやっぱりできないことも全くないわけではないんですけど。

ともかく、千里の道も一歩から。
次回からが本番のAS講座も、
まずは簡単なASから学んでいくことにしましょう。







PlusOne:SWFのバージョン?



毎回各講座の最後にはPlusOneというコーナーを作って、
その関係のもっと難しい話だとか、その回の内容で出てきた他の話をちょっと詳しくとか、
そういうことをやろうと思っています。
名前の通り難しめの話になるので、その場で理解できなくても仕方がないでしょう。
でも、PlusOneの話は分からなくても他に影響がないようにするので安心してください。
あと、一度は読み飛ばしても、先の方まで進んでから戻って読み直すとかすると
その時に「ああ、そういうことだったのか」となったりするかもしれません。
逆に本編が「こんな項目わかりきってる」という人はこっちの方が面白いかもしれませんね。


さて、本題。
ParaFla!では、SWFのバージョンを4、6、7、8から選択できます。
普段は6を使用すると思うのですが、みなさんが使っているソースはいくつですか?
実はこれ、ちょっと大事なことで、SWFいくつを使うかでASの書き方が変わることがあります。
とはいえ、6、7、8はほとんど差がないですし、
ダン☆おにはまず間違いなくこのどれかで作られていると思いますので、
この講座ではこの3つ全てを対象に書いていきます。

ちなみに、SWF4だけはスクリプトが別世界になりますので、
この講座の対象外とさせていただきます。

とだけ言っても、本当にそんな違うの?と思われる方が多いと思うので、
ほぼ同じことをするASを実際にSWF4とSWF6でそれぞれ書いてみました。
書いた内容はこちら。(これはSWF6の方で生成したSWFファイルです。)



おにぎりがポツンとおいてあるだけなのを、ASを使って転がしてます。
右まで行ったらまた転がしなおし、毎回高さも速度もある範囲内でランダムです。

さて、ではソースを見てみましょう。
00_00.pfl、00_01.pfl (2つ同梱)
上のzip書庫をダウンロードして解凍してください。

まず、00_00.pflの方を開いてみましょう。これがSWF6でのソース。
ただ1つおいてあるスプライトに16行、ASが書いてあります。
ちなみに、SWF7や8でも全く同じソースになります。

多少ダン☆おにソースをいじったことがある人なら特に驚くこともないでしょう。
逆にASなんてはじめて触った人にとっては呪文に見えると思います。
まあ、呪文ってのもあながち間違ってはいませんが、
これから先、解説見たらそのうちちゃんとわかるようになるはずです。
今はとりあえず、次のと見比べるだけですのでわからなくても大丈夫ですよ。

では、今度はSWF4で作った00_01.pflの方を開いてみましょう。
さっきと全然違うのがおわかりでしょうか。

おそらくダン☆おにソースを多少いじったことがある人ですらわけわからん状態かと思います。
ASわかんない人はさっきのと並べて見て比べてみてください。
見るからに全然違いますよね。

SWF4のスクリプトってここまで違うんです。
これを一緒に解説するのはめんどくさいこと極まりないですし、
おそらく勉強する側にもわかりにくいだけだと思いますので、
SWF4はここでは扱いませんよ、ということなのでした。

・・・というかそもそもSWF4って携帯用なので、やってもしょうがないんですけどね。





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